粽 茶席の菓子の戴き方

5月の茶席、または旧暦5月に当たる6月の茶席、
それから7月のお茶やと祇園祭に因んで、菓子に粽が出てくる可能性がある。

葉っぱがゴミとしてお客さんの手元に残るのは申し訳ない。
そやから、はっきり言うたら茶席で出すには相応しくない菓子です。

けど、人の考え方はそれぞれ。
季節のもんやから出そうて考える方がいてはるのも確か。
それを非難はせえへん。
私は出したくないなって思うだけです。

もしもおよばれした先で出てきたら、どないして食べたらええ?
それに備えて稽古の場で練習しとくのは、他ならぬ私の社中のためになる。
それでも、やっぱり好かんもんは稽古でも出したくないから使わんかった。


粽の綺麗な食べ方について説明しようと、かなり前に考えはした。
このシリーズの3回目「笹巻麩」の記事です。
「来年にでも書くかも」て言うたきり5年も過ぎてしもたんやなあ。



柏餅は何処にでもあるけど、粽を売ってる店は意外に少ない。
柏餅は3月の雛祭りが終わった頃から6月まで売ってることが多い。
ところが粽に関しては何故か5月初旬しか店頭に出てへん。

最近お気に入りの菓子屋、箕面の薩喜庵で見つけた粽が小振りで綺麗やった。
聞いてみたらやっぱり5月上旬だけの菓子やとのこと。
注文しといてもダメかと聞いたら、若い職人さんが「いいですよ、私が巻きます」と。



てな訳で紫水会の稽古で使ってみた。

IMG_7292.jpg

細い方に結び目があるから、それを解いてくるくる巻き取ってったらええ。
しかし茶席で食べる時は時間短縮も考えなあかん。
巻いてあるイグサを太い方から細い方へずらしたら簡単にほどけてくれる。

IMG_7293.jpg

次は、ふたつに折りたたまれた葉を開いて、折り目に巻かれたイグサをはずす。

IMG_7294.jpg

チガヤで巻くからチマキなんやけど現在は先ず笹を使う。
2枚か3枚の笹を使うけど中身は1枚の葉でくるまれてる。
それを引っこ抜いて懐紙に戻す。

IMG_7296.jpg

残った葉っぱは小さく折りたたんで、イグサでくるくる巻いて始末する。

IMG_7297.jpg

中身はたいてい、団子か外郎か求肥、、黒糖味や蓬入りもある。
葛で作ったんは特別に水仙粽ゆうて、最高に美味いのに何処の店も滅多に作らへん。
巻かれた葉っぱを綺麗に開いてから、
余分な部分を例によって裏側に折り畳んでからおもむろに楊枝で切る。

IMG_7300.jpg

食べ終わったら先に畳んだ葉っぱと一緒にして小さくまとめ、
更に懐紙でくるむようにして袂に入れたらおしまい。

如何に手早く、そして如何に手を汚さへんように食べるかが肝腎。



にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村 ← 結構面倒やけど、慣れたら上手に食べることがでけます。

スポンサーサイト

テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

美酒巡り

鳥羽へ旅行したから言うて、お土産を戴いた。

伊勢志摩国立公園やんな。
小学校の修学旅行で行った記憶がうっすらとある。
バスに酔うて旅館でしばらく寝かされてたような情けない記憶。

そおゆうたらお伊勢さんは、
いつか一度連れてって欲しいと、家内がずっと前から言うてる。
うん、いつか行きたいね。



三重の地酒美酒巡り300mlの3本セット。
彼女は何処か旅行に行く度にそこの地酒を土産に呉れる。
私が酒飲みなんを知ってるからやけど、とっても嬉しい。



最近はウイスキーを飲むことが多くて、
肴も手抜きでナッツとかアラレとかアタリメとか乾きもんが多い。
けど特別な日本酒を飲む時は何か乾きもんとは違う肴をアテにしたい。
たまたまスーパーで見つけたホタルイカが新鮮で美味しそうやった。
ボイルして辛子酢味噌につけたら酒に合いそう。
正解やね、とっても美味かった。
旬の魚は酒の味をいや増すて思う。

1-0.jpg

どれも純米酒で喉越しはすっきり、わりと軽い感じ。
伊賀上野の酒、森喜酒造の「るみ子の酒」。
少し酸味があって美味しいけど何か物足りひん。
燗をしたらもっと美味しかったかもしれへん。

もひとつも伊賀の酒、太田酒造の「純米辛くち半蔵」。
この方が旨味を感じる。
氷を入れてロックで飲むのが良かった。

もう一本は鈴鹿の酒で、清水清三郎商店の「作 穂乃香」。
伊勢志摩サミットでコーヒーブレイクに提供された酒。
ZAKUって読むのが意表を突く。
これが一番美味しかったかな。



にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村 ← あってゆう間に飲んでしまう。ちょびっと反省。

テーマ : これは美味い!!
ジャンル : グルメ

山菜食べ放題

今年もまた富山のKKさんからたくさんの山菜が届きました。
何時も変わらぬご厚情に感謝です。

今回のラインアップは、コシアブラ、野フキ、蕨、菜花、ミニトマト、筍、
春キャベツ、わさび菜、葉わさび、コゴミ、ヤマウド、やったかな。

「今回パクチーはないですよ~」ってメールが入った。
昨年試食したパクチーは家内と相談して結局、申し訳ないけど食べ残した。
ご配慮にひたすら感謝。

IMG_2096_2018050323335658b.jpg

先ずはコシアブラとコゴミと菜の花を天ぷらにしていただく。
あぁ、とっても幸せな気分になる。
鮮烈な香りがこの季節ならではの喜びをもたらしてくれる。
私はやっぱりコシアブラにぞっこん、家内はコゴミがええて言う。

IMG_2097.jpg

翌日もてんぷら。
コシアブラとコゴミと、ヤマウドの葉っぱの部分。
おお、山独活の葉の味わいもまた絶品。

IMG_2098.jpg

山独活の茎はスライスして湯がいて、酢味噌で食べた。
如何にも山菜をたべてるって感じで無茶苦茶美味しい。

IMG_2100-0.jpg

翌日帰宅したらミニトマトがなくなってた。
ひとつ摘まんだら美味しくて止まらへんくて食べてしまったと家内の弁。



山菜尽くしで色々楽しんだけど、キャベツは半分だけ食べてまだ取ってある。
残りは野菜炒めか、それともコンソメで煮込むのもええかも。

返す返すも残念なんは、早々に蕨と筍が傷んでしまったこと。
今年は例年になく気温が高かったからなあ。



にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村 ← 早目に冷蔵庫に入れるべきやった、て反省。

テーマ : これは美味い!!
ジャンル : グルメ

30年初釜 薄茶

本年初釜の最後の記事、薄茶です。



初使いの玄々斎好み香狭間透かし煙草盆。
高さがあるから火入はかなり大きめやないと似合わへん。
合わせたのはお気に入りの火入、清朝末期の洋蓮紋染付。



干菓子は塩芳軒のを2種使った。
和三盆で作られたとても小さくて可愛い干菓子。
白地に小さな赤い点は先入観で「笑窪」を連想してしまうんやけど、
「小口(こごう)」という命名からすると、これは口紅でおちょぼ口なんやろね。
この小ささで中に大徳寺納豆が入ってるのは驚きです。

黄色い薄種の煎餅「しののめ」は生姜糖の味。
これが味も硬さも薄さも絶妙なんです。
手でサクッと割れる程度の硬さで、しかも割った時に粉が落ちることもない。
散らした黒胡麻の見た目と食感と香りがええアクセントになってる。

器は淡々斎好みの山道菓子器。

IMG_6992.jpg

道具屋の店頭で見つけて一目惚れして、予定外に買ってしまった薄器を使う。
黒地に朱漆を塗ってから、磨きを繰り返して下地の黒が少し透き出たんが根来塗。
円筒形の「中次なかつぎ」の上下の角を面取りしたこの形を「雪吹ふぶき」てゆう。
上も下も判らんく成るくらいの天候を「吹雪ふぶき」て言うから、それに因んで付けた名前。
しかも「吹雪」の字まで上下をひっくり返して「雪吹」と書く念の入れように恐れ入る。

茶碗は楽入作で、淡い水色の楽茶碗。
白い雲の絵を描いた珍しい作風。

替えは今年手に入れた京焼、妙見窯奥様の都さんが作った伊勢海老の色絵茶碗。
一見して淡路島の珉平焼?それとも出雲の楽山焼き?て思った。
たまにはこうゆう茶碗も目先が変わってええよね。

IMG_6866-0.jpg

薄茶を一巡差し上げてから、例年通り皆さんに点前座へついてもらう。



にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村 ← 何とか4月中に初釜の記事を書き終えた。安堵。

テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

30年初釜 後炭

濃茶の後は後炭。
これまでの初釜茶事では濃茶だけを小間で行い、薄茶は広間に動座してた。
つまり後炭は何時も省略してた訳。

稽古で後炭を指導することはあっても、自分でやったのはいつ以来かなぁ。
小間の幻庵だけを使って客を招いた茶事以外に、後炭手前をしたことはないと思う。
つまり少なくとも20年近くやったことがないってことか。
社中の皆も多分初めて見たことになるかな。

IMG_1925-0.jpg

後炭の眼目は、次の薄茶に向けて湯相を調えること。
湯が沸かへん炭は意味がない。

もう一つ大事なことは初炭の姿との変化。
炭を足す本数や置き方は燃え残ってる炭の具合で変化する。
燃え残りの具合は、その時の気温や時間や炭の太さなどで千差万別。

焦る必要はさらさらない。
初炭で燃え残った炭をゆっくり丁寧に、かつ綺麗に整えたらええ。
後炭の下火として如何に巧く配置でけるかてゆう技量が試されてる。
そしてこの後どんな風に炭を足してったらええのかを考えるのが肝要。
これを言葉で教えるのはなんとも難しい。

IMG_1907.jpg



にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村 ←水次を持ち出して釜を清める所作は後炭の醍醐味やね。

テーマ : 茶道
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

楽水

Author:楽水
ようこそお越し下さいました。
ごゆっくりお過ごし下さい。

カテゴリ
教室お問い合わせはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
最新トラックバック
にほんブログ村参加中
にほんブログ村に参加しています。 よろしければこちらをクリックして下さい。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村